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Nobuyuki Takezawa

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気楽荘の六人と二匹

気楽荘の六人と二匹

【気楽荘の六人と二匹 本文抜粋】

 次の日、俺は朝の五時から事務所に張り込んだ。そして待った。予想が外れればいいな、と思ったら斉藤久美子がそーっと事務所に入って来た。俺は心の中で『やっぱり…』と呟いた。

 「くーみこちゃん」

 と俺は声を変えて言った。久美子はドキッとして立ち止まった。

 「何をしているのかな?」

 「ちょっとけけけ見学を…」

 「お話、しましょうか」

 「はい」

 ホットドッグ研究用の厨房の椅子に久美子を座らせ、向いに俺が座った。喫茶店みたいだから気分的には落ち着く。

 「朝の五時に、事務所に何の用があるのかな?」

 「…ごめん」

 「何が?」

 「トッピング」

 「トッピングがどうしたって?」

 「『ちょっとだけ美味しくなーれ』ってキャベツに言ったの」

 「へー。何で?」

 「雨の日は売り上げが落ちるって聞いたもんだから、その分補強しなくちゃ、って思って」

 「ふーん。実験しようか」

 「え?」

 俺はキャベツを二玉取って来て、テーブルの上に置いた。そして一方は何もしない。もう一方は久美子が『ちょっとだけ美味しくなーれ』と言う。そして食べた。

 何もしないキャベツはキャベツのままだ。久美子が能力を使ったキャベツは…、美味い! なんだこれは! と言う程美味い!

 「この差をどうすりゃいいんだ…」

 俺は嘆いた。

 「なんでよ。美味しくなったからいいじゃん」

 「リピーターがみんな買わなくなる」

 「どうして?」

 「味が上がってから下がると、ずーっと下がったままに感じるんだよ」

 「あたしが毎日能力使えばいいじゃん」

 「嘘吐きホットドックにしたいのか?」

 「何怒っているかわかんなーい」

 「このアマ!」

 俺は能力を全開して久美子の心を覗いた。『冤罪』『悪くない』『仁科さんて変』『大変な事をしたかも』ここまでは普通だ。そして更に心の奥を探る。

 「…十二歳までおねしょして、お母さんにお灸をすえられた」

 「あ! 能力使った」

 「庭の隅でうんこする趣味がある。それを飼い犬のせいにしていた」

 「もうやめてー!」

 「へそのゴマを取って腹膜炎になりかけた」

 「やめてよー!」

 「ピアスの穴、安全ピンで開けようとして、安全ピンのピアスもいいなとそのままにしてたら感染症になって耳が倍に膨らんで救急車を呼んだ。…まだ千件ぐらいあるぞ」

 「もうしません! だから許して!」

 「反省したのは分かる。でもお前はやった事の意味がまだはっきり分かっていない」

 「へ?」



気楽荘の六人と二匹

抜粋箇所は、

広域テレパスの仁科明人

VS

食べ物の味を劇的に美味くする斉藤久美子の壮絶超絶バトル!

…バトルじゃないですね。


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