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Nobuyuki Takezawa

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T氏の話Vol・4

T氏の話Vol・4

【T氏の話Vol・4 本文抜粋】

 大きな木々が密生する場所に、ぽっかりと穴が開いている。自衛隊員は何事か無線で連絡してT氏に降りるように言った。降りる方法は金属の固定されていないラダーだ。T氏はラダーに必死にしがみ付いて一歩ずつ降りた。次は私の番だ。自衛隊員が降り方を説明してくれる。私もラダーにしがみ付いてゆっくりと降りた。十五分も掛かってやっと地面に着いた。

 そこは広い洞窟だった。比較的新しいのは岩盤が剥き出しになってるので分かる。道案内のようにアルミの棒が立てられ、先端が赤く点滅している。

 「すぐそこですよー」

 とT氏が言った。彼もラダーを降りるのが結構大変だったらしく、疲れた顔をしている。

 「昇りはどうするんですか?」

 と私は自衛隊員からポットに入ったコーヒーを受け取って言った。T氏もちびちび飲んでいる。

 「昇降機で一気に上げます」

 「機械を使うんですか?」

 「そうです」

 「最初からそうすればいいのに」

 「設置に時間が掛かるんですよ。さあ、行きましょうか」

 「はあ」

 私はT氏の後に付いてゆっくり歩いた。右手側にアルミ棒が立っているので迷うことは無いだろう、と思ったら突然物凄く広い空間に出た。そして私は吃驚仰天した。

 「これは…」

 と私は呟いた。金属製の微妙に円を描いているかなり大きな物体が広い空間の中にあるのだ。しかもそれは一部分のようで、多くの部分は岩盤の中にあるみたいに見える。

 「これが落ちたUFO…?」

 と私は呟いた。何かイメージとかなり違うので呆然としてしまったのだ。それに外壁の一部が切り取られていたり、立ち入り禁止のテープが張られている箇所もある。

 自衛隊員が外壁をバーナーで焼き切ったり、物品を運んだり、忙しく動き回っている。白衣を着た科学者風の人も多い。テントも二つある。T氏は私の手を取って一つのテントに向かった。

 「ど、どこに行くんです?」

 と私。

 「作戦司令室です」

 「アレの解体は自衛隊の作戦ですか?」

 私は巨大な金属盤を指差して言った。

 「ええ。国から極秘で許可も取ってますよ」

 「へー」

 「心配しないでいいです。危険は微塵もありませんから」

 「だと良いですけどね」

 私は嫌味を言った。これまでも危険は無いと言われながらとんでもない目に遭った経験がある。町工場で造られた花子という強力なパワードスーツで古代遺跡を探索した時はT氏が名付けた『スサノオ』と言う怪物に襲われて逃げた。他にもいっぱいあって思い出すのもおぞましい。

 作戦司令室のテントに入った。自衛隊員が六人居る。私は襟章では階級が分からないので適当にお辞儀をして『どうも』と言った。そしてパイプ椅子に座るように言われた。

 「ようこそ。UFO探索チームへ」

 と一人の自衛隊員が握手を求めて来た。良く見ると、ハイパーレギオン戦の時の上官さんだった。私は立って握手をした。

 「ここでの身分はあって無いようなものです。強いて言えば私が司令官で、Tさんが参謀かな」

 「Tさんの顔って広いんですね」

 「面積が?」

 「え…。ああ、千葉県ぐらい」

 「どうも私はジョークが苦手らしい」

 「そんな事ないですよ。ところで、何をしているんです?」

 「UFOの侵入経路確認の為の作業と、物品の搬出と記録です」

 「UFOって空飛ぶ円盤の事ですよね。見た所、地中に埋まってますが」

 「便宜上『UFO』と言ってるだけです。まだ推進機関があるかどうかも分かってません」

 「何だと思います?」

 「それはTさんに訊いた方がいいですね」

 上官はテントの中のテーブル金属製のテーブルに触れた。すると空中にホログラムが映し出された。

 「わあ。凄い装置ですね」

 と私はホログラムを見て言った。UFOの解明が進んだ部分とそうでない部分が立体的に映し出されている。



T氏の話Vol・4

T氏の話Vol・4には、以下のエピソードがあります。

 『帰ってきたリカちゃん』

   『VSハイパーレギオン』

     『花子ちゃん』

       『お願い棒』

         『UFO』


T氏の話シリーズは読み応えありますよー。

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