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宇宙輸送艦恩地丸の受難 Ⅲ

恩地丸3

【宇宙輸送艦恩地丸の受難 Ⅲ・本文抜粋】


 長居は無用だ、とコウに言おうとした。その時、B-BOXに衝撃が走り、上下の感覚が分からなくなった。どうやら宙を舞ったらしい。

 「な、なんだ?!」

 織田はB-BOXの体勢を立て直しながら言った。

 「二機のF-BOXに襲撃されました」

 とコウ。織田は全てのモニターに周囲の様子を映し出した。するとF-BOXが二機、見えた。

 それは高橋少佐が兵器工場で見たという高機動型のF-BOXに似ていた。全高は八メートルぐらいか。ライフルのような武器を持っている。地上戦専用機のF-BOXなのに肩部と腰部に反動推進スラスターのような装置があり、空中に浮かんでいる。塗装はされていないらしく、銀色の合金がむき出しになっている。プラズマ電池がエネルギー源だとすると戦闘継続時間はそんなに無い筈だ。

 「損傷は?」

 と織田。

 「プラズマ弾を打ち込まれたようです。外部装甲の一部が破損、左腕の機能が78%低下」

 「回避行動に移れ」

 「了解!」

 コウはキリッとしたいい声で答えた。そして敵F-BOXの動きを観察しつつ、B-BOXを高速移動させたりジャンプさせたりしてF-BOXのプラズマ弾による攻撃を避け始めた。

 相手は地上戦用に特化した局地制圧用のF-BOXだ。偵察、対人戦闘が主な任務のB-BOXが戦闘力で叶う相手ではない。しかし、迷彩を掛ければどうにかなるかと思ったが、亜空間スキャンを使っているようで無意味だと分かった。

 それにしてもF-BOXに亜空間スキャン装置を積むとは凄い技術だ。空間をずらして、別の次元から物を見るのが亜空間スキャンだ。出力もかなり必要だし、装置そのものを小型化しなければならない。コストも莫大なものになる。また、スキャン出来る距離も狭い。でも一度捉えられたらB-BOXと言えども丸裸同然だ。

 B-BOXはプラズマ兵器や光学兵器に結構耐性がある。もし実弾を使われていたら今頃バラバラにされていただろう。

 織田が反撃を考えた時、右横のモニターに三島艦長の顔が映し出された。

 『こちら三島だ! 銀河同盟からBOX同士の戦闘が行われていると連絡が入った。状況を説明しろ!』

 と三島艦長は緊迫した表情で言った。織田は咄嗟に今まで集めたデータを恩地丸に転送し、グラスファイバー製の有線を切り離した。

 「こちら織田、二機のF-BOXと交戦中。相手の指示系統はどうなっていますか?」

 と通常の回線で報告しつつ、織田は次第に冷静になって行く自分を感じていた。こんな事は何度も経験している。でも今回はいつもと何か違うようだ。

 『ブルーゼロも銀河同盟も指示は出していない。どうやら最近出来た重要施設用の自動防衛機構らしい』

 「そうですか…。それで高機動型の無人F-BOXを開発していたんですね。どこに敵が侵入しても素早く迎撃出来るように」

 『何を喋っている? 逃げられるのか?』

 「データは届きましたか?」

 『は? ああ、届いている』

 「有線の回収は?」

 『え? ああ、それもやった。こらっ! 早く戻って来い!』

 「それがどうもねえ…」

 コウが操るB-BOXは二機のF-BOXの攻撃を懸命に避けている。が、相手はこちらを破壊する気がないように思える。プラズマ弾が命中しているのは手足だけだ。捕まえて、何をしていたか聞き出すつもりらしい。

 「コウ、逃げ切れると思うか?」

 と織田はコウに訊いた。

 「今からそれを試します」

 コウはB-BOXの側面の収納スペースからプラズマライフルを出して一機のF-BOXを撃った。プラズマ弾は胴体に命中した。が、殆ど損傷を受けていないように見える。

 次に、コウはグレネード弾で攻撃した。これは効いたようだ。空中に漂うように位置していたF-BOXが降りてきた。すかさず対F-BOX用電磁式付着地雷を取り出して、降りてきたF-BOXに向かってジャンプした。

 が、もう一機のF-BOXが高出力レーザー砲か何かを使ったらしく、B-BOXの両腕が切断されてしまった。対BOX用付着地雷はこの建物の下に落ちて行き、爆発してしまった。



宇宙輸送艦恩地丸の受難 Ⅲ

『BOX』それはパワードスーツの規格だ。

『B』『F』『G』『S』と状況に応じて使い分ける。

関係無いけど、織田少尉がお気に入りです。

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