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Nobuyuki Takezawa

Author:Nobuyuki Takezawa
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コンセントマン

コンセントマン

【コンセントマン・本文抜粋】

 俺は半漁人に胸を踏まれようとしていた。その時、なんと比日野美代子隊員がショットガンを撃ちながら走って来た。死ぬ直前の夢かな、と一瞬思った。が、現実だった。

 「今更人間? ぎゃははは!」

 と半漁人が笑った。美代子はフォローとしてはいいのだが、俺の回復にはまだまだ時間が掛かる。これはまずい。

 美代子はショットガンを放り投げた。そして電源カードを取り出した。手首には以前俺がしていた変身リングが嵌っている。俺は美代子がしようとしている事を悟った。

 「や、やめろ…」

 と俺は言った。しかし、美代子はカードをリングに接触させた。『シュー』と音がして、美代子はコンセントマンに変身した。

 「ぬぬっ! 貴様もコンセントマンか!」

 と半漁人。美代子は半漁人を蹴り飛ばし、殴り、俺から引き離した。

 「どうしてそんな事をする?!」

 と俺は美代子に言った。足はまだ治っていないが首は動かせるようになった。

 「ジラフ研究所の隊員の義務です。それに山瀬さんを死なす訳にはいきません」

 「…くそっ! 俺がもっと強ければこんな事には」

 美代子は再び半漁人に向かって行った。空手とボクシングのトレーニングをしていたようで互角の戦いを繰り広げている。が、半漁人の反射速度が速く、大きなダメージを与えない限り隙が無いので美代子のコンセントマンでは必殺技が使えない。

 俺は再びうつ伏せになった。そして無事な両腕だけで半漁人に向かってジャンプして『ハイパーグラビティボンバー』と叫んだ。

 半漁人にパンチが届いた。そして運良く半漁人だけが高重力の餌食になった。巻き込まれたら俺は死んでいただろう。

 「今だ! コンセントキックだ!」

 と俺は美代子に言った。美代子はコンセントキックの緑のガイドライトを半漁人に照射し、飛び上がった。そしてコンセントキックで半漁人の胸に穴を開けた。

 「ぐおおおっ!」

 半漁人が叫んだ。そして爆発して黄色い炎となって散った。

 「やったか…」

 俺はがっくりとコンクリートの床に横たわった。顔面が濡れているのが分かる。多分、血を吐いたのだろう。

 「山瀬さん、大丈夫ですか?」

 と美代子がやって来て訊いた。小柄で色っぽいコンセントマンだ。

 「適格者じゃないだろ?」

 「ええ。変身時間は十一分だそうです。それで変身が解除されます」

 「何とかならないのか?」

 「これが私の運命だったんです。それでは」

 美代子は廃工場を出て行こうとした。

 「何処へ行く?」

 と俺は言った。

 「誰にも見られたくないので海の中で変身解除します。今まで有難うございました」

 と言い残し、美代子は廃工場を出て行った。入れ替わりに高田がやって来た。

 「山瀬さん、酷い怪我をしているようですね」

 「ああ…。足が砕けて内臓が潰れて頭蓋骨にヒビが入ってるらしい…」

 「絶対に変身を解除しないで下さい。すぐに応援が来ます」

 「高田さんは大丈夫ですか?」

 「怪我は大した事はない。力になれなくてすまん」

 「十分援護してくれましたよ」

 暫くして白いワンボックスカーが二台やって来た。智念博士と亜由美と武装した男性隊員が七人もやって来た。

 五人の隊員達が俺をワンボックスカーに運び入れた。コンセントマンになると体重が百五十キロを超えるので一苦労だ。高田は俺の隣に座った。顔面が腫れ上がっている。前の席に智念博士と亜由美が座った。

 「アツパーからの映像で君の危機を知った」

 と智念博士。

 「比日野隊員は志願してコンセントマンに?」

 「ああ。すまない、私は彼女を止めなかった。他に方法が無いと判断した。それで変身リングと電源カードを渡した」

 「イナズマは何台あるんですか?」

 「全部で五台だ」

 「コンセントマン部隊を作るつもりだったんでしょ?」

 「適格者が揃えば」

 「もう十一分は過ぎましたね」

 「そうだね」

 「悔しいです。俺がもっと強ければ比日野隊員は死なずに済んだ…」

 「今回のデータをもとに更に改良を加えるつもりだ。でも十二体のジラフリン相手に、殺されかけながらも良く頑張ったよ、君は」

 「どうも…」

 車が発進した。廃工場を出ると美代子が沈んだであろう海が見えてきた。俺は心の中で手を合わせた。



コンセントマン

異次元生命体『ジラフ』は人間に憑依して『ジラフリン』となり、

欲望のままに殺戮と破壊を行う。コンセントマンは戦い抜けるか!?


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