面白い小説の書き方
SF中編小説 - 2016年06月15日 (水)

【面白い小説の書き方・本文抜粋】
1・小説作法
k○ndle本を読もうと思ったら、まずサンプルをダウンロードする。その作家のファン以外の人は大抵そうすると思う。で、面白そうだったら買うし、こりゃいかんと思ったら買わない。私はその基準を『小説作法』が身に付いているかどうかで判断している。
『小説は、作者の好き勝手に書けばいい』これは正しい。小説内の時間経過を均一にしてもいいし、数十秒の出来事を長編にしても構わない。また、何をどう表現しようが作者の自由である。ただ、本を発行すると『文責』が生じ、作者に跳ね返ってくる。事によっては裁判になったりするので注意が必要なのだが、作家たる者は己の表現に誇りを持ち、敢然と闘って欲しいと思っている(ここのところは別の章で詳しく書きますね)。
だがしかし、小説作法というのは厳然と存在しているのである。小説作法は日本で小説が書き始められた明治時代から現在に至るまでの過程で生み出されたものである。
小説は、原稿用紙に書かれた文章を本にする際に、小説作法に則って校正される。その理由は『読者が読みやすく、理解しやすくする』為だ。しかし、k○ndle本等の電子書籍では作者が校正し、ファイリングして発行するので、小説作法を作者に委ねる状態になっている。
紙の本を出していた作家ならk○ndle本を書く事になっても小説作法を守る。しかし、k○ndle本(電子書籍)から書き始めたであろう作家の多くは小説作法を守らず(知らないのだと思う)、しかも作家単位で違っているから読み辛い。それはそれで別に構わない。私が損する訳では無いからだ。それに押し付ける気も無い。
ではどうして小説作法を守らなければならないのか? と疑問に思う方も居られるだろう。理由は簡単。小説作法を守っている本は読みやすく、評価が高くなるからだ。また、出版社の編集者は小説作法を熟知しており、私と同じような判断基準を持ってる。
いや、逆だ。私は編集の人に小説作法を教えられた経験がある。いっぱいある。小説技法や言語による具体的表現方法等も教えて貰った。いい経験をしたと今になって思う。
別の表現で言えば『デッサンが出来ていない絵描きが幾ら頑張って絵を描いても、それは世に出る事は無い』となる。言い換えれば『基礎が出来ていない絵は下手な絵』だと言う事だ。くどい?
ピカソの絵を見れば分かると思うが、彼には天才的なデッサン能力(高度な空間把握能力があったと推測している)があるから、意図的な構図を作り出せるわけだ。『ゲルニカ』などの絵画は、『同時に多角的に描かれている』為にとんでもない情報量を一枚の絵の中に入れる事に成功している。そして見る人に強烈な印象を与えるのである。
小説と絵画は違うけど、基本は身に付けておく方が良いと思うよ。そうそう、ワープロソフトに『行頭、行末禁則処理』がある理由は、そのソフトが小説作法を守っているからだ。YouTubeやGoogle+のコメント欄でも同じ事が行われている。k○ndle本も同じで、文章ファイルをアップロードすると『行頭、行末禁則処理』を自動的に行う。何故か? 小説作法を守る為だ。ここまで書けば小説作法の重要性が分かって貰えると思う。と言っても、別に難しい事では無い。文章にちょっとした規則性を持たせるだけでいい。気楽に行こう。では、解説に入る。
面白い小説の書き方
○入り伏せ字があるけど気にしない(書籍や、ネット上の公開の場での使用禁止の言葉です。タグロゴはいいそうです)。
この本を読めば、絶対に面白い小説しか書けなくなります! 実践すれば、ですけど。
でもこれだけが面白い小説を執筆する方法ではない! 反発大歓迎でございます。

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